賞与を支給すると、給与とは別に社会保険料と源泉所得税の計算が必要です。社会保険では支給額を基礎に標準賞与額を決定するため、賞与支払届の提出と給与システムの計算結果を一致させます。
1. このページで確認できること
- 賞与支払届が必要となる支給
- 賞与と通常報酬の区分
- 標準賞与額の考え方
- 賞与にかかる社会保険料
- 賞与不支給報告書が必要となる場面
- 提出先・提出方法と提出後の確認
2. 基本用語
- 賞与
- 名称を問わず、労働の対償として年3回以下支給されるものなど、社会保険上の賞与に該当する支給です。
- 標準賞与額
- 実際の賞与額から千円未満を切り捨て、保険料計算に使用する額です。
- 賞与支払予定月
- 事業所が日本年金機構へ登録している賞与の支払予定月です。
3. 基本的な確認の流れ
- 賞与の支給対象者、支給日、支給額を確定します。
- 社会保険上の賞与に該当するか確認します。
- 標準賞与額と社会保険料を給与システムで計算します。
- 賞与支払届を作成し、支給後に提出します。
- 決定内容、保険料、源泉所得税、仕訳を照合します。
4. 実務で確認する主な項目
- 資格取得月・資格喪失月の取扱い
- 育児休業等による保険料免除
- 年4回以上支給する賞与の扱い
- 現物で支給する賞与
- 賞与支給がなかった予定月の報告
5. 提出・申請方法
健康保険・厚生年金保険の届出は、事務センターまたは管轄の年金事務所へ提出します。電子申請を利用する場合は、e-Govや届書作成プログラム、利用中の労務管理システムなどから申請します。
- 提出先:事務センターまたは管轄の年金事務所
- 電子申請:e-Gov、届書作成プログラム、利用中の労務管理システムなどから申請
- 紙で提出:届書を作成し、郵送または窓口で提出
- 確認するもの:氏名、生年月日、基礎年金番号またはマイナンバー、対象年月日、報酬月額など
- あわせて確認:扶養家族、添付書類、関連する資格取得・喪失・変更手続きなども確認
6. 起こりやすいミスと注意点
- 賞与という名称だけで対象・対象外を判断する。
- 千円未満切捨て前の金額と標準賞与額を混同する。
- 退職者や休業者の保険料取扱いを一律に処理する。
- 賞与支払届と給与システムの支給額が一致しない。
- 賞与不支給時の報告要否を確認しない。
7. 初心者が身につける順序
- 賞与と通常報酬の区分を理解します。
- 標準賞与額と保険料計算を学びます。
- 賞与支払届の対象者と支給日を照合します。
- 源泉所得税と社会保険料を分けて確認します。
- 仕訳・法定調書・年末調整への連携を整理します。
8. 制度・手続きの公式情報
賞与の回数、支給形態、資格状況により取扱いが変わるため、実際の支給前後に最新の公式情報を確認してください。
